福井の鷹巣海水浴場 波浸食

◆福井市浜住町で駐車場一部崩落、電柱倒れる


 福井市浜住町の鷹巣海水浴場で波の浸食により砂浜が流され、駐車場の一部が崩落したり電柱が倒れたりするなどの被害が出ている。県土木事務所や市では、夏の海水浴シーズンまでに復旧を目指す考えだ。

 同海水浴場は夏になれば浜茶屋などが軒を並べ市内で最も人出が多い。浸食は昨年10月ごろから顕著となり、長さ約200メートルにわたってえぐられ、最大で高さ約2メートルの“崖”となっている。

 昨年末から今年になっても浸食は進み、駐車場の一部が崩落。浜茶屋用の下水道管がむき出しになり、電柱も倒れるなど危険な状態に。県土木事務所は駐車場入り口を封鎖するなどの安全措置をした。地元の鷹巣観光協会でも「これほどの浸食は見たことがない」と話している。

 県によると、砂浜の浸食は毎年報告され、同海水浴場は昨年も約8000立方メートルの砂を補充している。浸食場所は波や風向きで年ごとに異なるため「予測は困難」と県土木事務所。

 県は1974(昭和49)年から約20年間で、浸食防止のために消波ブロックを積んだ離岸堤15基(長さ約2キロ)を、沖合約100メートルに設置。うち1基を景観上の理由で、2年前から水面下に潜水させた人工リーフ(潜堤)に変更した。

 被害は人工リーフ近くの砂浜で起きているため、その影響を指摘する地元住民の声もあるが、県は「これまでと同等の機能を有しており、原因とは思えない」と否定する。

 県や市、観光協会は昨年から協議を重ねており、波が穏やかになる時期を待って砂を補充し、駐車場などの修繕に取り掛かる。

 2011年2月4日 中日新聞


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