ミカン炭で浜名湖浄化

 ミカン炭や炭素繊維を使って浜名湖浄化プロジェクトに取り組んでいる浜松市北区三ケ日町のボランティアグループわらの会(前原基二会長)が、自前のミカン炭を作る窯の建設を同町で進めている。2日には、プロジェクトに協力している地元の三ケ日高校の生徒も窯づくりを手伝うなどして作業を進めた。

 炭焼き窯はわらの会の会員が所有する同町津々崎の猪鼻湖沿いの高台に建設中。プロジェクトに使う炭はこれまで、三ケ日町農協青年連盟がミカンのせん定木や摘果ミカンをトラックで何度も春野町の竹炭製造業内山政敏さんの窯に運び炭にしてきたが、余分な労力などを省くため近くに作ることにした。

 窯は、内山さんが昨年末から建設を進めてきており、これまでに全体の8割近くが完成。この日は三ケ日高環境コースの2年生10人が窯の床部分にセメントを流して平らに整えるなどの作業を行った。残りは窯上部のドームを作る程度で、今月中旬ころには完成し火入れを行う予定だ。

 窯の大きさは縦3メートル、横2・4メートルで広さは6立方メートル。3・5トンの生木を入れて350キロの炭ができるという。

 わらの会の夏目厚司さんは「窯がここにあれば地元の子供たちが炭づくりに興味を持つ。そして三ケ日町の特産のミカンが湖の浄化につながるということも知ってもらえる」と話す。

 わらの会や三ケ日高などが2006年から湖奥の猪鼻湖で取り組んでいる水質浄化のプロジェクトは、5メートル四方のいかだに水の汚れを吸着する炭素繊維を取り付けたり、湖底にミカン炭を沈める実験で、いかだ内の3メートルほどの湖底が見えるようになるなどの浄化効果を確認している。
 地元の小学校でも炭素繊維を使って近くの川などで水質浄化を展開するなど、活動の輪が地域にも広がっている。

2011年2月3日中日新聞


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この記事へのコメント
ご無沙汰いたしております。

相変わらず忙しく活動されている様で頭が下がります。海には入ってますか?

現在私は五島とたこ場の海岸の堆砂垣の設置の現場の監督みたいなことをしておりちょっとばかし忙しくしております。

はまうみ博物館も好評ですが、私の日ごろの活動が多すぎて今月はお休みいたしており、また5月からかなり忙しくなるかと思います。

今月のネイチャークリーンの活動には、はまうみ博物館も持って参加いたします。

またよろしくお願いいたします。
Posted by はまうみ at 2011年02月15日 15:22
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