北極の海氷夏消える?

 北極の海氷は、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の予測より急速に減少しているとの分析結果を、米コロラド大などの研究チームがまとめ、米地球物理学連合の学会誌に発表した。

 IPCCの最新報告は早ければ今世紀後半、北極の海氷が夏に消滅すると予測した。だが、研究チームは「実際の観測では、最も面積が小さくなる夏の海氷面積は、IPCCの予測より約三十年速いペースで小さくなっている」と指摘。消滅は今世紀前半にも起こる可能性が出てきた。

 研究チームは、一九五三-二〇〇六年に北極で実施された人工衛星や、船舶、航空機による観測データを分析、海氷で覆われた面積を算出した。

 その結果、海氷が最も小さくなる九月の観測データを見ると海氷面積はこの間、十年当たり7・8%のペースで減少したことが判明した。IPCCの予測の基になった複数のコンピューターモデルでは、この間の減少幅は平均で十年当たり2・5%、最大でも同5・4%にとどまっている。

2007年5月16日 夕刊
減少が目立つ北極の海氷の衛星観測画像。
上が1979年、下が2005年(NASA提供)
北極の海氷夏消える?


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この記事へのコメント
このニュースの関連映像で、ホッキョクグマが海を泳ぐ姿を、よくテレビで目にしますが、胸が痛みますね。
Posted by オサム at 2007年05月18日 19:54
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